突然ですが、このブログをご覧になっているボルテプレーヤーの皆さんは「両端のボタン(Aボタン&Dボタン)を押す指」について考えたことはあるでしょうか。
上図のように、白鍵の両端がAボタンとDボタンです
特に意識したことがない場合、いつも決まった指を用いて固定運指をする方が多いかもしれません。
ですがこの両端のボタンの取り方にも様々なタイプが存在し、意識して使い分けるとプレーの幅が広がる可能性があります。
ボルテのコントローラーの両端ボタンを押す指の主要3パターン
タイトルは「中指で押すか、薬指で押すか?」となってますが、正確には「中指」「薬指」「中指+薬指」の3パターンについてここでは解説します。
※なお、この解説においては「指先を立てて取る取り方」を前提としており、「指を寝かせる取り方」については想定していません。この両者の違いに関する考察も後日追加予定なので宜しくお願いします。
①薬指で取るパターン
最もオーソドックスな取り方で、この取り方をしている人が多いと思われます。
メリット
・1つのボタンに対して、1本の指で押すというわかりやすい対応付け
・後述する中指で取るパターンより、手の軸を移動しない固定運指の配置においてはボタンを押し外しにくい
デメリット
・打鍵音を強く鳴らす人の場合、指に余計な力がかかりやすい
・手の軸の移動が激しい譜面の場合は、「中指」パターンより小回りが効きづらい。また固定運指を用いる配置以外では、「中薬」パターンより指の接地面積が小さいためボタンを押し外しやすい。
YouTubeの動画を見ていても、この取り方をする人がおおい印象かな。。
②中指で取るパターン
メリット
・手の軸の移動が激しい譜面の場合において、小回りが効きやすいため取りやすい
・人によっては、薬指で取るより指が動かしやすく取りやすい譜面配置も多い
デメリット
・人差し指と中指をやや広げる必要があり、「ボタンの位置感覚に慣れ切っていない人」「手が小さい人」はボタンを押し損ねやすい
弐寺上級者の一部で、この取り方をする人が多い印象だね。
③中指+薬指で取るパターン
ボルテを始めたばかりの方で自然とこの押し方に行き着くケースは少ないと思われますが、実はこれも安定して押せる押し方の一種で、これを基本パターンとして用いている人も案外多いです。
メリット
・指に余計な力がかかりづらい
・筐体によるボタン/バネの重さの差に影響されづらい
・指の接地面積が大きく、押し損ねしにくく安定しやすい
デメリット
・中薬を併用することで逆に押しづらくなる配置も一部存在する
・この押し方を普段しない人にとっては感覚が慣れない
この押し方だと中指と薬指で僅かに押すタイミングがズレる…という不安を抱く方もいるかもしれませんが、誤差に近いのでほぼ考える必要はないと思います。
主要3パターン以外
基本は前項で挙げた3パターンが主ですが、それ以外の取り方となるケースも存在します。ここではそのうちの一例を挙げます。
薬小で取るパターン
この押し方は、元々①の薬指パターンだったものが、「薬指に力がかかって押しづらい」というケースから派生して行き着くものと思われます。
手の動きが激しくて1本で押しづらい配置だと、1本の指だけでなく複数の指でボタンを押す傾向に寄りがちだね~。
配置によって取り方を使い分ける例
次に、以上で紹介した押し方の筆者なりの取り分け方の違いについて、簡単に筆者の一例をあげて紹介します。
BCトリルにおける押し方の使い分け
「BCトリルの終点の配置」による押し方の違いを例に挙げます。(主題である「端」のボタンではないですが、ここでは「外側」のボタンに相当すると置き換えて下さい)
具体的に言うと、「BCトリルの終点がBかCであれば中薬併用で外側を取る」が、「終点がFX同時押しであれば中指単体で外側のボタンを取る」といった使い分けをします。
まず極圏[EXH]の片手トリルを挙げます。
この配置は終点で配置の移行が存在しない普通のBCトリルのため、筆者が基本パターンとして用いている③の中指+薬指で外側のボタンを押す方法でトリルを処理しています。
一方で、次のような配置においては②の中指を用いるパターンで外側のボタンを押します。
これはCODE:CRIMSON[GRV]の片手トリルですね。これを出張によって右手で取るケースを考えます。
このケースにおいては、CボタンからFX同時に移行する場合に薬指→小指移行がしづらいため、②運指で薬指を用いず中指単体で外側(Cボタン)を取ります。
この例はちょっとわかりづらいけど、ようするに似たような配置でも場合に応じて押し方を使い分けるということだね~。
試行錯誤
ここで挙げた例はプレイヤーによって感覚が分かれる部分なので、筆者と同じような使い分けにならない方も多いでしょう。
ですが、特定の配置において押しづらさを感じた場合は、一つの押し方にこだわらず別の指の使い方を試行錯誤することで押しやすくなるケースがある、というのは多くの方に当てはまると思います。
ちなみに筆者の個人的な話をすると、昔は基本パターンとして①の薬指だけで取るパターンを用いていましたが、③の中指+薬指をメインにするようになってからボタンが安定して押しやすくなりました。
という感じで、普段と別の運指を用いると気づきがあったりします。
常にバラバラな方法で色々試すとかえって混乱してしまうのですが、余裕が生じた時に色々試してみると、新たな発見があるかもしれません。
ふむふむ…。
SDVXランカーの運指例を見てみよう
最後に、YouTubeで有名な動画投稿者の方々の運指例を見てみましょう。
ボルテが上手いランカーの間でも全く同じ指の使い方をしているわけではなく、上記3パターンに分かれているのがわかります。
①のパターン-DDXさん
最も有名な動画投稿者と言って良いであろうDDXさんは①の薬指で端のボタンを押すパターンを主に用いているのが見受けられます。
①と併用して、例外パターンの薬+小も高頻度で用いているのが特徴的ですね。
②のパターン-DOLCE.さん
プロ音ゲーマーのDOLCE.さんは②の中指のみで端のボタンを押すのを基軸にしています。有名なボルテ動画投稿者の中ではかなり珍しいパターン。②と、所々で③の中+薬パターンも併用している様子。
薬指のみで端のボタンを押しているパターンはほぼ皆無なのもわかります。
③のパターン-GGDさん・MINIさん
この運指を用いる代表的なランカーがGGDさんでしょう。
中+薬を軸にしつつ、例外で挙げた薬+小指も用いているのが見受けられます。
また世界最強のMINIさんも③の中+薬を基軸としているようですが、白鍵+FX複合などの要所の鍵盤で①の薬指単体押しも併用している模様。
デフォルトで左手小指を曲げているのもMINIさんの大きな特徴で、小指を併用して端のボタンを押すことはほとんど無いようです。osu!maniaが上手い人は小指を曲げた状態でプレーしている人が多く、その影響でしょうか。
うまい人の間でも端のボタンの押し方が分かれてるの、面白いね~。
まとめ
・端(外側)のボタンの取り方は大まかに3パターンある
・必要性が生じたら取り方を使い分けてみよう
ボルテにおいて端のボタンを押す指の使い分けについては一般的にあまり議論されてませんが、個人的にはIIDXにおける「1048式・北斗・対称固定etc…」のような運指方法の分類同様に、わりかし議論に値する話題なんじゃないかなぁと思ってます。
先ほども例に挙げましたが、例えば「今まで薬指でしか端のボタンを押していなかったが、たまに変な力が入りすぎて押しづらく感じる配置があった」という方は、中指+薬指で押す、などの使い分けを試してみてくださいね。
この記事が、ボルテプレーヤーの方々の「各ボタンを取りやすい運指」について考えるきっかけになれば幸いです❗
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