SOUND VOLTEXの実力の構成要素の一つに
「精度力」があります。
精度力は、言語化や小手先の技術で解決できない地力的な部分が軸であり、
最終的にはここを鍛えなければいけません。
これを鍛えることが全ての音楽ゲームにおける精度力のベースとなります。
今回はその「全ての音楽ゲームに共通する」地力的な精度の話からは少し外れて、
「ボルテ特有の仕様的な部分」での精度&判定のお話をします。
扱う話題は大きく分けて2つ
・レーンの角度と判定位置の関係
・背景の色と視線の関係
について説明します。
あと、おまけで「早ニアが量産される現象」についても追記しました。
レーンの角度と判定感覚は密接に関係する。
SOUND VOLTEXは他の多くの音ゲーと違い、レーンの角度が頻繁に変わるという特徴を持つ音ゲーなので、レーンの角度に合わせて目線を適宜変える必要性があります。
IIDXでいう緑数字が頻繁に変わると言われています。
・レーンが水平に近いケース
・レーンが垂直に近いケース
に分けて解説します。
【レーンが水平に近いケース】
・Everlasting Message序盤
・Awakening中盤
・Redshift中盤
など
例えばEverlasting Messageは「判定が早めの譜面」と言われているのをたまに耳にしますが、
判定自体が早いと言うより「レーンの角度が水平に近い部分が多い」というのが適切かなと。
序盤はレーンが水平に近いため、全体的に気持ち早めを意識しないとニアが出やすいのですが、
その中でも特にここの右トリル地帯はニアが出やすいなと感じませんか?
↓譜面画像でいうとここ。
ここは単純にトリルの速度が “速くて” 押しづらいのもありますが、
レーンが水平に近いため意識して目線を上に動かさない限り判定が”早い”、追いつかないと感じてしまうのも大きい要因だと思っています。
(“速い”と”早い”の違いに注意)
別の例を挙げると、Awakening[MXM]の中盤のピアノ地帯もレーンが水平に近く、
目押し基準で早めに押すことを意識しないと、遅ニアが出やすいです。
↓ここですね
【レーンが垂直に近いケース】
レーンが垂直に近いケースにおいては、「レーン出現位置のy座標が高いか低いか」によって、適切な目線の意識が変わります。
画像左側ではレーン出現位置の座標がかなり高い位置にあるため目線を上げる必要性がありますが、画像右側ではレーン出現位置の座標が低めの位置にあるので目線をやや落ちつける必要がある、という傾向が生じます。
「レーンの出現位置が〇〇にあるため普段より目線を〇〇下げるべき」といったことを定量的に表すのは難しいですが、以上を1つのヒントにして、ニアが出やすい場合は感覚を調整するなり譜面動画でレーン位置を確認するなりしてみてください。
目押しとの関係
レーンの角度と判定感覚との関係についての以上の性質は、目押し寄りの人に特に顕著に表れると思います。
筆者も例に漏れず目押し寄りのため、レーンの角度が変わる譜面についてはそれに合わせて意識的に判定感覚を調整するようにしています。
→逆に言うと目押しにあまり頼らず、曲と打鍵音を主に頼りにして押す人は、そこまで影響が大きくないかもしれません。
(精度が取りづらい場合は打鍵音を頼りにするというのが一番の解決策であることも多いですが、それだけでは精度を取れない場合もあり、そういった場合には今回のようにレーンの角度/表示範囲を意識すると解決できる場合があります。)
レーン角度および適切な目線位置が頻繁に変わるSDVXにおいては、目押しよりも音押しで精度を取ることの重要性が他音ゲーと比べてやや高いのではないか…という仮説を筆者は立てています。
背景の色は視線の位置に影響する?
・ピンクの背景
・VIVID WAVEの背景
これらの背景の曲で反応が間に合わない傾向がある、という方はいないでしょうか。
筆者はその傾向にあります。
その理由としては「背景が眩しいため無意識に視線を下げてしまう」ことが原因だと筆者は分析しています。
例えばVIVID WAVEの背景の代表例として
・Bye or not
・Believe (y)our Wings
がありますが、この譜面について僕は普段のハイスピから50以上下げないと反応が間に合わずミスが出まくります。
普段は815~835前後→Bye or Notは750~770前後。
また、「voltississimo(MXM)」の背景もこれに該当するため、
反応が間に合わないことによるニアやミスが多くなりがちです。
(特に前半は全体的に「レーンが水平に近い」ためこれに拍車がかかる)
これらは元々ハイスピを早めに設定している人(800以上)に特に顕著だと思います。
また、目が疲れやすい人や感覚過敏な人も該当すると思います。
逆に、俺の目は強靭だ!疲れにくい!という人や、ハイスピが遅めのため目線が下寄りの人は、背景はプレーにあまり影響しないかもしれません。
ハイスピを上げても早ニアが出てしまう現象の対処
また、たまに聞かれる現象として「早ニアが出るからハイスピを上げているのに、ハイスピを上げる前と変わらずニアが量産される」といったものがあります。
これは、「ハイスピを上げたのと同時に、『反応に間に合わせないと』という焦りが無意識に生じてしまうために、ハイスピを上げた分以上に視線が上がってしまっている」というのが原因と思われます。
・ハイスピを上げても視線を上げすぎないようにする
・音楽のオフセットに合わせた打鍵をする
この2つを意識することで早ニアの量産に対処しましょう。
目押しに意識が行き過ぎて音楽と打鍵の同期が全然出来てないパターンもあったりするよね…。
おわりに
今回は判定/視線のお話になりましたが、ボルテの他の技術である、
・鍵盤を押す指の話
・認識の話
などについてもおいおい記事を書けたらと思います。
↓暴龍天合格までの概念的なお話はこちら↓
【追記】
「縦トリルを押す指」についての記事も書きました!
FX-BTトリルが押しやすくなるコツについて解説しています。
↓こちらも是非ご覧ください!↓
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