ゆるふわボルテ攻略ブログ・ボルテ空間にようこそ。
この記事は主に魔騎士~或帝滅斗前後の実力帯の方に向けて、「どうすれば暴龍天になれるか?」について概念的ポイントをメインに記した攻略記事です。
(魔騎士到達前までの実力帯の方は、「初心者向け」タグからの記事も是非ご覧ください。)
そもそもあなた誰?
どこの馬の骨とも知れない人間が書いてても説得力がないのでw、まず簡単に筆者の自己紹介をさせて下さい。
筆者はじんせーと申します。暴龍天・VF19.0です。
プレー歴
2017年9月頃に麗華(これ以前に50クレくらいやってた)
↓
2018年3月頃に暴龍天合格
これ以降、一年以上ボルテを休止していましたが、最近また熱が入り始めて久々にボルテ復帰。
今回は僭越ながら筆者の経験から、暴龍天合格までにおいて “概念的な” 部分での上達の考え方を記事にさせていただきました。(具体的な技術には今回あまり言及していません。後日記事を追加予定です)
筆者自身まだ上達の余地は大きいところですが、暴龍天合格を目指す方にとっては参考にしていただける部分もあるかと思います。
という訳で、よろしくね~。
暴龍天合格までのボルテ段位ロードマップ
(今回の記事では魔騎士以上の方を想定しているため、魔騎士合格より前は省略します。)
魔騎士
16中上位のクリア増加~17初クリアが発生する段階で魔騎士相当の地力が付きます。
有志の方々が作成している難易度表議論スレのスプレッドシートを参考にしながら、17クリアを増やしていきましょう。
剛力羅
17のクリア増加~18初クリアが発生する段階で剛力羅に合格できます。
18クリア最弱レベルのKIMIDORI Streak!!やEnchante等を研究しつつクリア・段位突破を目指しましょう。
剛力羅レベルから必要とされてくる技術に関しては以下の記事もご参考に。(かなり細かく執筆していますので是非に)
金枠剛力羅
地力的には、18中上位のクリアが増える段階~19初クリアが発生する段階。
癖のある2曲を擁するBoF回に合格して金枠剛力羅を取得する人が多いです。
BoF回は癖が強いため、人によっては或帝滅斗でどれか合格するより難しいケースも存在します。(金枠剛力羅取得後にすぐに或帝滅斗合格するパターンも多かったりしますね。)
或帝滅斗
金枠剛力羅に合格すると、地力的には或帝滅斗の合格は近いでしょう。
金枠或帝滅斗
19の下位~中位のクリアが増えてくると、徐々に金枠或帝滅斗合格の地力が付いてきます。
或帝滅斗のコース全てに合格すると暴龍天挑戦権を獲得できます。
金枠剛力羅と或帝滅斗の間のケースとは違い、金枠或帝滅斗と暴龍天の間には地力の壁が存在するため、金枠或帝滅斗に合格してもすぐに暴龍天に合格出来る訳ではありません。
暴龍天
地力的には、20初クリアが生じるか生じないかの段階で合格が見えてきます。(「HE4VEN ~天国へようこそ~[MXM]」が20初クリアの人が多いです。)
VF的には、18.0近辺に乗るあたりで可能性が生じ始めます。(スコア詰めを重視せず上位レベルクリア重視の人は17台でも合格するケースがあります。)VF19.0以上になると、地力的に暴龍天に合格しない人はほぼ居ないと言って良いでしょう。
次の項目から、踏み込んだ概念的な話に移るよ~
音ゲーは経験年数7割、練習効率3割
音ゲーは経験年数が一番大きい
大前提として、「音ゲーの上手さのうち最も大きな要素が経験年数」である事を念頭に置いて欲しいです。
いくら効率を重視しても短期間で上級者を抜かすことはできません。ここが、他の多くのゲームと最も異なる点です。
暴龍天達成と地力
僕は先程紹介したプロフィール通り、麗華から半年で暴龍天になりました。
これは一般的に見たら比較的短い期間での成長だと思われますが、この期間で合格できた要因は「REFLEC BEAT」という他の音ゲーを2年間やりこんでいたから。これに尽きます。
仮にボルテが一番最初に触った音ゲーだとしたら、暴龍天達成までに最低でも1年、現実的なところだと2年はかかっていたと思います。
もちろん、これよりもっと短期間で暴龍天になる人も多くいます。
例えば、BMSで発狂皆伝の鍵盤力/認識力がある人は、ボルテを0から始めて3,4ヶ月で暴龍天になるのが可能だと思います。
当然の話のようですが、音ゲーは肉体を駆使するため、経験年数による実力蓄積の影響が大きいゲームなのです。
従って、地頭や練習効率を生かして戦いたい!短期間で上手い人を抜かして実力を誇示したい!という目的でゲームをしようと思っても、音ゲーはかなりリターンの期待値が低いフィールドと言わざるを得ないでしょう。
トップレベルのランカーはどうなん?
この経験年数の法則はトップランカーにも当てはまります。
歴代のボルテKACチャンピオンについて見てみましょう。
「Boll」氏は太鼓の達人という音楽ゲームの元全国トップランカーです。
「えつや」氏は弐寺皆伝でありjubeatもかなりの上級者だそうです。
「GGD」氏はjubeatのKACファイナリストです。
「K.FLAT」氏も音ゲー歴10年以上で弐寺皆伝です。
「LV.MINI」氏もosu!maniaが世界トップレベルに上手く、実機をプレーし始める何年も前からK-shoot maniaをプレーしてた様子です。
トップランカーは色んな音ゲーを経験してる場合が多いんだね。。
そうです。
トップランカーとそれ以外の人間との間のどこで一番差がついているのかというと、
他機種を数年経験しており元々音ゲーの地力ある人が、それを転用しているという点なのです。
これはボルテに限らず、他の機種でも多く見られる現象です。
先程出てきた「REFLEC BEAT」を見てみると、KACのファイナリストは毎年ほぼ全員他の音ゲーを触っていた経験が何年もある人でした。表面上は1つの機種ばかりしているように見えて。
仮に音ゲー未経験者が今からKAC出場を目指そうと思ったら、最も効率の良い練習法を採ったとしても最低5年以上はかかると思っておいて良いと思います。
(というかそもそも5年後はKACが存在してるかかなり怪しいところでもあるのですが…)
結局何が言いたいかというと、音ゲーをしたことがない人・経験が浅い人が短期間の内に高すぎる目標を達成しようとすると、現実と理想のギャップに苦しむ可能性が高いということ。現実的な範囲(段位合格)での目標を設定すること。無理な目標を設定し、それに向かった癖をつけやすい練習方法、結果的に実力がのびない練習方法を採らないのが大事という事です。
これは逆に言うと、「成長速度が速い人と自分を比較して落ち込む必要はない」ということでもあります。
例えば「もともと自分の実力に近いボルテプレーヤーがTwitterのフォロワーにいたけど、いつの間にか力の差がかなり開いてしまっている…!」といった経験はないでしょうか。
そういうケースは、「その人は過去に他の音ゲー機種を経験していた」という場合がかなり多いです。
従って、もしボルテ以外の音ゲー経験がない人はそうした人を見て過剰に落ち込んだり焦る必要はないです。
「暴龍天になるにはどうすればいいか?」という問いの直接的な答えではありませんが、まず実践的な話に入る前に、「自分の音ゲー経験年数と照らし合わせて、適切な目標を立てる」ということを意識してほしいのでまず抽象論から書きました。
※ここまで「音ゲー経験年数」の話をしましたが、一つだけ例外の人種がいて、それは「ピアノ熟練者」です。
ピアノ経験者だけは、音ゲー未経験であっても普通の人と違い元から相当なアドバンテージを有しています。
何故なら、上に挙げた「指の力」「精度」が既に習熟されており、あと1つ「譜面認識力」を鍛えれば良いだけだからです。
ピアノ経験者で音ゲーが上手い人の代表例としてjubeatのランカーに「かてぃん」さんがいますが、この人はピアノ経験者であり、様々な譜面で「片手エクセ」をしている人です。
ピアノの経験が音ゲーに生きている事は間違いないでしょう。
また、かなり昔の話になりますが 弐寺の有名ランカーにLISUさんという方がいて、この人も本格的にピアノを経験されてる方です。
大昔にV片手プレー動画が話題になり、注目を集めた方です。
(ちなみにかてぃんさんLISUさんどちらも東大卒のようです。東大音ゲーマー多い。。)
ボルテの練習方法と練習効率に関するお話
これだけだと「とにかく音ゲーをする。高すぎる目標は夢でしかないよ。」で終わってしまいます。
ここからは残りの3割の部分、「練習効率」について言及しましょう。
経験年数は前提なのですが、音ゲー歴が一緒でも練習効率によって当然上手さに差は出ます。
出来るだけ “練習負荷をかけやすい機種” をプレーする
同じ1曲分のプレーであっても
判定が緩い機種より判定が厳しい機種の方が精度力が向上しやすいです。
つまみに関してはボルテ以外での練習ができませんが、
鍵盤に関してはボルテより他の機種を練習する方が成長に良い効果をもたらす場合が多いです。
具体的に言うと、ずっとボルテだけをやるよりも、
弐寺(beatmania IIDX)やosu!mania、チュウニズムといった機種を練習する時間も設けた方が長期的に見ると成長上限は高くなると思います。
これらの機種の方がボルテに比べ、
一曲=2分間のうち、気を抜いたらすぐにスコアが崩れてしまう度合いが高いからです。
一回習得してしまえば意識に負荷をかけずに安定して取ることができる「つまみ」の割合が多く、判定も比較的緩いボルテに比べ、
判定幅が狭い機種はそれに比べて2分間ずっと集中力を発揮し続けないと一瞬でスコアが崩れることが多いです。
同じ練習時間あたりの負荷が高い機種の方が、音ゲーの全般的な “地力” に関しては養成しやすいことは明白でしょう。
そのため、ボルテだけプレーして地力の伸びが止まってしまってる…という感覚がある方は、そうした機種をサブに据えて訓練することも考えてみてください。
目標を設定してプレーする
先に言ったように「高すぎる目標」を立てると、肉体競技であり経験年数が表れる音ゲーに関しては壁を感じてしまうものです。
しかし、「練習の一貫性を保つための、現実的な短期的目標」に関してはしっかり立てるべきです。
そうしないとプレーの一貫性がなくなってしまうから。
例えば「適当にレベル18の曲を1曲ずつ触る」みたいな練習よりは、「1つの譜面について現実的なスコア目標を立てて粘着する」という練習の方が良いです。目的意識があるかどうかは、プレー中の集中度合いにも影響してきます。
「気分で適当に選曲して1周した後に、過去に触った譜面をもう1回やる」といった練習では、その譜面の記憶が抜け落ちてまた最初からプレーするのに近い状態になってしまいます。これだとあまり効率がよくないです。
↑目標の立て方については上記の記事も参考に。
焦って段位に合格しようとするプレーヤーは長期的に見て成長効率が悪い
よく言われることですが、焦って特定の曲を粘着しすぎると癖が付きます。
段位に限らず、ボルフォース等の指標は表面的な部分なので、実力を表す本質部からはややズレがあるのです。
(ボルフォースに関して言うと、これを一時的にのばすために精度を捨ててフルコン埋めとかしても地力を上げの観点からすると良くない。)
高難易度がプレーできる状態の時は高難易度をする
持論ですが「低難度しかやらない」という人は高難易度は出来るようにならないと思ってます。
低難易度は精度の矯正が目的であり、高難易度の高密度の認識力は上がらない。
例えば、受験における数学を例に挙げます。
当然ですが、いくら100マス計算を鍛えて世界一100マス計算を解くのが速くなっても、高校の数学を勉強しなければ大学受験の数学の問題は絶対に解けません。
「基礎が大事」というのはあくまで「応用のために最低限必要なレベルはやっておく」というだけの事であり、負荷の低いものの数をこなしても上限が成長することはありえないです。
僕としては
「粘着してスコアがのび、地力があがるギリギリの難易度」を中心に据え、
「癖が付きそうになるor高難易度の精度が落ちてきたら低難易度で矯正」をする感覚で練習するのがおすすめです。
うまい人の “打鍵音付き” の動画を見てイメージトレーニングする
ボルテ初期段階だったり、音楽ゲーム自体の経験がそこまで長くないと、「打鍵のリズムキープ」という意識が抜けがちです。
そんな時は、「うまい人の “打鍵音付き” の動画」を見ましょう。(ボルテじゃなくても、弐寺のDOLCE.プロの動画などでも大丈夫です)
うまい人の打鍵音付きプレー動画を見つつ、「自分がこんな感じで綺麗な打鍵をしながらプレーしている姿」をイメージトレーニングするだけでも、「打鍵音のリズムキープ度合い」に関する意識を高めることが可能になると思います。
ある程度上達してくると音のリズムキープは自然と意識しているため、改めてやる必要もないかもしれませんが、音のリズムキープ意識が全然出来てなく目押しばかりしてる…という方はこうした方法を採ってみるのもアリでしょう。
良い環境と適切な判定でプレーする
これは地味に重要です。
打鍵音の聞こえやすさ・集中しやすさとスコアは密接に関わります。
パセリが20円安いからといって環境の良くないゲーセンを選んでしまうとどうなるか?
10クレプレーすると仮定して、かかるは金額1200円と1000円ですが、環境のいいゲーセンで本来出てた収穫を、環境の良くない方を選んだせいで出せない機会損失は果たして200円をケチるに値するのか?
単純にプレーをする事が目的でなく、成長をする事が目的なら、収穫が出やすいゲーセンを選ぶべきでしょう。
(もちろん環境が変わらないというのなら安い方を選ぶべきですが…)
特定の詰めたい曲がある場合、それにかかるクレ数期待値も考えるといいかなと。
400円で4クレ、5クレ。
果たして20円安い方でプレーした場合、目標達成のためのクレ数期待値が1.25倍以上になってしまわないか?
長期的に「ボルテで成長するために最も良い選択肢はなんだろう」という問の答えを考えてみて下さい。
打鍵音の聞こえやすさ
筆者的に、「打鍵音の聞こえやすさ」は重要な指標です。
低難易度の密度の低い譜面では手に力を入れすぎていても精度が取れますが、難易度が上がりBPMが速くなってくるにつれ、「打鍵音が聞こえづらいので、強く打鍵音を鳴らすために手に過剰に力を入れる」のがスコアを出す上で逆効果になってきます。(BPMの速い片手トリルなどは打鍵音を鳴らすために手に余計な力を入れすぎていると素早く動かすことができずに追いつきません。)
上級者になってくると打鍵音が聞こえづらくても、目押し力に頼り精度が取れるようにはなりますが、それでも打鍵音が聞こえやすい場所の方が安定はします。なので、手に過剰な力を入れなくても適度に打鍵音が聞こえる環境が好ましい。
打鍵音が聞きづらいせいでスコアが出ない…と感じる場合は、環境のいいゲーセンを探す等しましょう。(また、筐体音量も打鍵音の聞こえやすさに影響するケースがあるので、その辺りを店員と相談するのも手でしょう。)
おうちボルテを導入する
上記の「良い環境」でプレーするという点に関しては、おうちボルテを導入するという選択肢もあります。
特にボルテを頻繁にプレーする人にとっては、ゲーセンではなくおうちボルテの方が、長期的に見ると練習効率が良いといったケースもあります。(ちなみに筆者は長期間ほとんどゲーセンには行っておらず、もっぱらおうちボルテで練習しています)
おうちボルテのメリット・デメリットに関して筆者なりに考察したので、以下の記事も参考にして下さい。
おまけ:韓国のボルテ事情
また最近韓国の人達がすごいですが、「日本に比べて韓国という国そのものがゲームに肯定的な雰囲気」であることの他に、「k-shoot mania」(通称:ケーシュー)があると思います。
例えば、LV20相当でしか登場しない譜面パターン/速度の地力を鍛えようと思ったら、実機では数譜面しかないです。
言わずもがな、限られた同じ譜面を何度もやるより、練習譜面の種類が多いほうが地力を鍛えるのに適しています。
韓国ボルテプレーヤーにして世界最強のMINIさんはK-Shoot Maniaも数多く触れ自ら譜面を作っています。MINIさんの強さの秘訣の1つの要因として、ケーシューが存在することは間違いないでしょう。
(↓MINIさんについて、詳しくは以下の記事でも書いています。)
少し長くなってしまったので、今回はここで一旦筆を置きたいと思います。
抽象論が多めの記事となってしまいましたが、「運指」タグ等では具体的な技術にも言及しています。こちらもお時間がありましたら、是非ご覧くださいませ。
ボルテ読み物集では、その他よもやま記事を用意しています。
最後まで読んでくれてありがとね~!
コメント
面白く読ませていただきました。
同じ暴龍天のものですが始めて意識することも多く勉強になりました。
コメントありがとうございます!
同じボルテプレーヤーの方からコメント頂けて嬉しいです。
少し前に書いたブログ記事で、今見返すと若干文章構成が痛いかな…と思う部分も多いですが、暴龍天の方にもそう言って頂けて少し安堵しました。
このような記事を書きましたが、僕自身腕前は精進の余地がまだまだ多いので、より技術的で実践的なことを前面に押し出した記事も追加していけるよう研鑽を積みたい所存です。